“申(も)” の例文
そらアもう浪にはわたしも別にこいという不足はなし、卿(おまえ)も気に入っとっこっじゃから、何もこちの好きで離縁(じえん)のし申(も)すじゃごあはんがの、何を言うても病気が病気——
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「物申(も)う、案内(あない)申う。あるじの御坊おわすか。」
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「物申(も)う」
三人の相馬大作 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
この寒にエットからだ動(いご)かして見なさい、それこそ無(な)か病気も出て来ます。風邪(かぜ)はじいと寝ておると、なおるもんじゃ。武は年が若かでな。医師(いしゃ)をかえるの、やれ転地をすッのと騒ぎ申(も)す。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)