“熟(ま)” の例文
配達夫は、御用聞の小僧のやうな熟(ま)せた口調で、勢よく云つた後、逃げ出すやうに垣つゞきの路を馳(か)けて行つた。
姉弟と新聞配達 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
やがて瑠美子たちの愛らしい一組の新舞踊も済み、親たちが自慢の衣裳(いしょう)をつけて、年の割りにひどく熟(ま)せた子も引っ込んで、見応(みごた)えのある粒の大きいのも、数番つづいた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)