“為(や)” の例文
旧字:爲
その日に自分が為(や)るだけの務めをしてしまってから、適宜(いいほど)の労働(ほねおり)をして、湯に浴(はい)って、それから晩酌に一盃(いっぱい)飲(や)ると、同じ酒でも味が異(ちが)うようだ。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「何。成敗する? ……よかろう、汝らの手で成敗できるものならいたしてみい。為(や)り損じたら、この檜門(ひのきもん)が、おてまえ達の血で赤門になるぞ」
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『馬鹿野郎ッ! 何を手前(てめえ)達ァ為(や)ってるんだッ』
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
(いやな奴は脱けろ。躊躇(ためら)う奴は見て居れ。一人になっても為(や)って見せる)
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『もう、議論は飽いたな。憤慨(ふんがい)もよそう。要するに、為(や)るか為らないかだ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『吉良か、千坂兵部かにきまっている。疑心暗鬼を見るとはこの事、おかしい位なものだ。己れの胸に責められる為に、吾々が、何か為(や)りはしないかと、御苦労にも、遙々探りに来たのだろう』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)