“溝端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どぶばた66.7%
みぞばた33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いよいよ谷深く、水が漆(うるし)を流した溝端(どぶばた)に、茨(いばら)のごとき格子前(さき)、消えずに目に着く狐火が一つ、ぼんやりとして(蔦屋(つたや))とある。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ツァウォツキイは今一人の破落戸(ごろつき)とヘルミイネンウェヒの裏の溝端(どぶばた)で骨牌(かるた)をしていた。そのうち暗くなって骨牌が見分けられないようになった。
とどの顔も白茶(しらちゃ)けた、影の薄い、衣服前垂(きものまえだれ)の汚目(よごれめ)ばかり火影に目立って、煤(すす)びた羅漢の、トボンとした、寂しい、濁った形が溝端(みぞばた)にばらばらと残る。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
溝端(みぞばた)の片陰(かたかげ)に、封袋(ふうたい)を切って晃乎(きらり)とする、薬の錫(すず)を捻(ひね)くって、伏目に辰吉の彳(たたず)んだ容子(ようす)は、片頬(かたほ)に微笑(ほほえみ)さえ見える。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)