“淫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みだ56.3%
みだら13.4%
いん12.6%
たは7.6%
たはれ3.4%
いた0.8%
おか0.8%
ただ0.8%
たわ0.8%
たわむ0.8%
たわれ0.8%
みだり0.8%
ウカ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その腕を広げて、あろうことか、私に淫(みだ)らしい挑(いど)みを見せてまいったのです。そして、その獣物(けだもの)のような狂乱が、とうとう私に……
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
よいか、今申した通り、きゃつめがいろいろと淫(みだら)がましゅう言い寄って参るに相違ないゆえ、風情(ふぜい)ありげに持ちかけて、きゃつを坊主にせい
富貴も淫(いん)する能(あた)わずといったようなところがあった。私の父も、また兄も、洋服は北さんに作ってもらう事にきめていたようである。
帰去来 (新字新仮名) / 太宰治(著)
我は心より畏(おそ)れ、妻は心より淫(たは)る。我父母の為に泣き、妻はわが父母(ちちはは)を譏(そし)る。行道(ぎやうだう)念々(ねんねん)、我高きにのぼらむと欲すれども妻は蒼穹(さうきう)の遥かなるを知らず。我深く涙垂るれども妻は地上の悲しみを知らず。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
おのが身の淫(たはれ)ごころと知るや知らずや。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
自分から淫(いた)ずら事の手引きをしようとする、この三郎兵衛の態度に、雪之丞は堪えがたいいまわしさを覚えて、ほとんど吐き気すら感じて来るのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
神はマリアを淫(おか)した如く
酒友列伝 (新字新仮名) / 山之口貘(著)
お初の慾望は、平馬の、淫(ただ)れ心に充ちた目つきに唆(そそ)られたように、浅間しい、歪み、穢(けが)されたものになって来た。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
或る淫(たわ)れ女(め)に教長(シャイク)*の言葉——気でも触れたか
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
雨龍の眼を偸(ぬす)んで、ほんの浮気な淫(たわむ)れ対手になっていた小六であったので、ぎッくりと身を刎ね起して逃げようとするのを
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歌舞伎小唄浄瑠璃抔の淫(たわれ)たることを見聴(みきく)べからず。宮寺抔(など)都(すべ)て人の多く集る所へ四十歳より内は余り行(ゆく)べからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あなたが淫(みだり)がましい人だとはどんな場合にも發見出來ないことだ。これが女の一等美しいものだと私は始終考へてゐるんです。
はるあはれ (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
即ち醜体(しゅうたい)百戯、芸妓と共に歌舞伎をも見物し小歌浄瑠璃をも聴き、酔余(すいよ)或は花を弄ぶなど淫(ウカ)れに淫れながら、内の婦人は必ず女大学の範囲中に蟄伏(ちっぷく)して独り静に留守を守るならんと
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)