“汝(ナ)” の例文
仍、悉(スデ)に鰭(ハタ)の広物(ヒロモノ)、鰭の狭物(サモノ)を追ひ聚めて、汝(ナ)は、天つ神のみ子に仕へまつらむやと問ふ時に、諸の魚皆、仕へまつらむと白(マヲ)す中に、海鼠白さず。
ありし日の汝(ナ)が服(フク)見れば
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
……むら鳥の我が群れいなば、ひけ鳥の我がひけいなば、泣かじとは汝(ナ)は言ふ登母、やまとの一本薄 うなかぶし汝が泣かさまく 朝雨のきりに立たむぞ……
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
○汝(ナ)が命きこしめせとのりたまふ御命を「畏自物」受賜理坐天食国天下乎恵賜比治賜布間爾……
……群鳥(ムラトリ)の吾が群れ往なば、ひけ鳥のわが引け往なば、泣かじとは汝(ナ)は言ふとも、やまとのひと本薄(モトスヽキ)、うなかぶし汝が泣かさまく、朝雨のさ霧に立たむぞ……(古事記上巻)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
爽快(サワサワ)に汝(ナ)が言(イ)へせこそ、うちわたすやがはえなす、来入(キイ)り参来(マヰク)れ
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あらたまの塞側(キベ)のはやしに、汝(ナ)を立てゝ、行きかつましゞ。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
汝(ナ)を立ち見送らしめては、行き敢へまじ。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)