“気息”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣息
読み方割合
いき72.6%
きそく11.3%
いぶき8.1%
けはい4.8%
いきづ1.6%
ためいき1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は麦稈帽子(むぎわらぼうし)を被(かぶ)った妹の手を引いてあとから駈けました。少しでも早く海の中につかりたいので三人は気息(いき)を切って急いだのです。
溺れかけた兄妹 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
一同が縄(なわ)をひくと! 見よ! たくたくたる丈余(じょうよ)の灰色の巨鳥(きょちょう)! 足はかたくしばられ、恐怖(きょうふ)と疲労(ひろう)のために気息(きそく)えんえんとしている。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
が、やがて竹の筒(つつ)を台にした古風なランプに火が燈(とも)ると、人間らしい気息(いぶき)の通う世界は、たちまちそのかすかな光に照される私の周囲だけに縮まってしまった。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
音もせぬ雪は一時間の中(うち)に余(よ)ほど積(つも)ったらしい。庭には雪を踏む跫音(あしおと)ががさがさと聞えて、雨戸の外へ何者か窺い寄るような気息(けはい)を感じた。二人は顔を見合わした。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼女の胸は、ふんわりと気息(いきづ)いていて、その深々とした落着きは、波紋をうけつけぬ隠沼(こもりぬ)のように思えた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
あゝ幽遠(かすか)なる気息(ためいき)に
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)