“檻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おり85.0%
をり11.5%
てすり2.0%
かん1.0%
カラル0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血も涙も無い優勝劣敗掴み取りのタダ中に現在の日本が飛込むのは孩子(あかご)が猛獣の檻(おり)の中にヨチヨチと歩み入るようなものであります。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
或日おれは檻(をり)の羊に、いろいろな本を食はせてやつた。聖書、Une Vie, 唐詩選(たうしせん)、——何(なん)でも羊は食つてしまふ。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
人々坡(さか)の半(なかば)にいたりし時、茅屋(ばうをく)の楼上(ろうしやう)に四五人の美婦(びふ)あらはれ、おの/\檻(てすり)によりて、遙(はるか)にこの人々を指(ゆびさす)もあり、あるひは笑(わら)ひ、あるひは名をよび、あるひは手をうちたゝき
大杉は拘留されて留置檻(かん)へ入れられたまま火事で焼死(やけし)んだそうだネというから、大杉は直ぐこの近所にいて、毎日乳母車を押して運動しているといって無根の風説を笑った事があるので
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そのころ、水槽(すいそう)をそなえた海獣の檻(カラル)のまえで、なにやら馴育師(トレイナー)から説明を聴いているのが……、というよりも甚(はなは)だしい海獣の臭気に、鼻を覆うていたのが折竹孫七。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)