“機舎”の読み方と例文
読み方割合
はたや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山にはまた、うす黒い綿雲(わたぐも)が降りていた。お通は無自覚に手紙を持って、庫裡(くり)の横にある機舎(はたや)へかくれた。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
機舎(はたや)で、独りで泣いていたあの時は、去年から又八のためにと丹精して織りかけていた布を、ズタズタに切り裂いて、その刃(やいば)で死んでしまおうかとまで、思いつめていたのである。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
沢庵(たくあん)は、迷子を捜すように、お通の名を呼びながら、境内を歩いていたが、機舎(はたや)の中には、筬(おさ)の音もしないし、戸も閉まっているので、何度もその前を通りながら、開けてみなかった。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)