“晩節”の読み方と例文
読み方割合
ばんせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浄瑠璃(じょうるり)の言葉に琴三味線の指南(しなん)して「後家(ごげ)の操(みさお)も立つ月日」と。八重かくてその身の晩節(ばんせつ)を全(まっと)うせんとするの心か。我不レ知われしらず。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
当人の心事(しんじ)如何(いかん)は知るに由(よし)なしとするも、左(さ)るにても惜(お)しむべきは勝氏の晩節(ばんせつ)なり。
晩節(ばんせつ)何かあらん、命みじかし、楽しまずして何の人生ぞや——と、拳(こぶし)を膝に思いつめもしたが、そんな時、怒(いか)る思いとは反対に、この老武人の眼は女のような涙にボロボロ濡れるのであった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)