“日南”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひなた94.7%
ひあたり2.6%
ひな2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向って日南(ひなた)の、背後(うしろ)は水で、思いがけず一本の菖蒲(あやめ)が町に咲いた、と見た。……その美しい女(ひと)の影は、分れた背中にひやひやと染(し)む。……
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、ふしぎにそれから後も、いつも土蔵の日南(ひあたり)や、屋根の上や、娘のいた居間のそばなどに、どこから出てくるのか、れいの、黒々とした一匹の蛇が、まるで影のように皿巻きをしていたそうです。
不思議な国の話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
黒い前髪、白い顔が這うばかり低く出たのを、蛇体と眉も顰(ひそ)めたまわず、目金越(めがねごし)の睫(まつげ)の皺が、日南(ひな)にとろりと些(ち)と伸びて
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)