“摘(と)” の例文
房ちゃんや菊ちゃんが二人とも達者で居る時分には、よく繁ちゃんのお墓へ連れてって桑の実を摘(と)ってやりましたッけ。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
だれかまだ手に力のある者がゐるならば、はやくその花を摘(と)るがよからう。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
山から下りて来たばかりの頃には、お菊はまだ地方に居る積りで、「房ちゃん、御城址(ごじょうし)へ花摘(と)りに行きましょう」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかし、二人とも達者でいる時分には、よく繁ちゃんの御墓へ連れて行って、桑の実を摘(と)って遣(や)りましたッけ。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その道は、お房やお菊が生きている時分に、よく随いて来て、一緒に花を摘(と)ったり、手を引いたりして歩いたところである。不思議な力は、不図(ふと)、姪の手を執らせた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
だもんですから、母さん摘(と)って下さいッて言っちゃあ……
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)