“掻(す)” の例文
晴れた外気を映した明るい室(へや)には、メリンスの長襦袢(ながじゅばん)になった娘のお鶴が、前方(むこう)向きになって鏡台に向って髪を掻(す)いていた。母親似の額(ひたい)の出た赧(あか)ら顔が鏡に映っていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)