“振(ぷ)” の例文
「そうさなあ」と冷ややかに、「南蛮屋は随分手広いが、おっ振(ぷ)るって探すに手間暇はいらぬ。ひとつ家探しをしてみねえ」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これから、その母の話(はなし)というのを一つ二つ紹介(しょうかい)するが、僕は出来(でき)るだけ彼女の話しっ振(ぷ)りをそのまま伝(つた)えることにしよう。これがまた素敵(すてき)なのである。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
そのとき死骸の側(そば)に、伝馬町(てんまちょう)の万次という野郎がウロウロしていたというんだ、——男っ振(ぷ)りは好(い)いが、一向他愛のない安やくざだよ。その場から煙のように消えてしまったのだ。
じっさい町中の人が護送中の牛を途上に擁して、あの牛っ振(ぷ)りなら馬の二、三頭わけなく引き裂くだろう、ことの、これあひょっとすると闘牛士も殺(や)られるかも知れない、なんかと評判とりどり
拒(は)ねられれば拒ねられるほど募(つの)ってくるのがこの病だというし、それに幸吉は、若旦那(だんな)らしく生(なま)ッ白(ちろ)い自分の男ッ振(ぷ)りに多分の自信を持っているのだから、おれの男ッ振りにうちの財産がある以上
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)