“把(ば)” の例文
これを相手に月に薪(まき)が何把(ば)炭が何俵の勘定までせられ、「母(おっか)さん、そんな事しなくたって、菓子なら風月(ふうげつ)からでもお取ンなさい」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
鶴は洗面所で嗽(うが)いして、顔も洗わず部屋へ帰って押入れをあけ、自分の行李(こうり)の中から、夏服、シャツ、銘仙(めいせん)の袷(あわせ)、兵古帯(へこおび)、毛布、運動靴、スルメ三把(ば)、銀笛、アルバム
犯人 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「おまけに、妻籠へ割り当てられた松明(たいまつ)も三千把(ば)だ。いや、村のものは、こぼす、こぼす。」
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ところがこういう煩雑(はんざつ)なる扱(こ)き料を支給する必要もなく、さっさと家内の者限りで一日の中にも千把(ば)二千把、機械を運転して籾落しが済むようになると、すなわち小農場は小さいながらに
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)