“御供”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごくう29.4%
おとも20.6%
おんとも20.6%
おそなえ11.8%
みとも8.8%
おそなへ2.9%
ごく2.9%
ほや2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
考へたもので、差當り人身御供(ごくう)に上がつたのは、近頃熱くなつて通つて居る、深川の踊り子、辰巳で一番と言はれた、美乃屋のお小夜(さよ)といふ妓(こ)ですよ
聞て長八は成程御道理(ごもつとも)の事なり兄樣へ一生の別れと申せば假令(たとへ)元日(ぐわんじつ)であらうが大晦日(おほみそか)で有うが是は行ねばならず直に今より御供(おとも)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
で講武所總體は右の御進發の御供(おんとも)、親父も同じく大阪に滯在するうち徒目附(かちめつけ)といふ役に轉じた。そこで私も京都の方を廢(よ)して、親父と一緒に大阪に來て居た。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園、塚原蓼洲(著)
千代子はそのなかで、例の御供(おそなえ)に似てふっくらと膨(ふく)らんだ宵子の頭蓋骨(ずがいこつ)が、生きていた時そのままの姿で残っているのを認めて急に手帛(ハンケチ)を口に銜(くわ)えた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
西の海東の山路、かなたこなた巡りましつつ、明(あきら)けく治(おさま)る御世の、今年はも十あまり三とせ、瑞枝(みずえ)さす若葉の夏に、ももしきの大宮人の、人さはに御供(みとも)つかへて、東(ひんがし)の京(みやこ)をたたし
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「斯(か)うして置(お)いて、詰(つま)り食(く)ふためか」と首(くび)を傾(かたむ)けて御供(おそなへ)の位置(ゐち)を直(なほ)した。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
姫神(ひめがみ)——明神は女体にまします——夕餉(ゆうげ)の料に、思召しがあるのであろう、とまことに、平和な、安易な、しかも極めて奇特な言(ことば)が一致して、裸体の白い娘でない、御供(ごく)を残して皈(かえ)ったのである。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御供(ほや)といふ荒村にしばらく船をとゞめて、胡桃の大木の陰になつてゐる川添ひの、茶屋で、私たちは昼飯を食べた、下条村の遠州(ゑんしう)街道(かいだう)が、埃で白い路を一筋、村の中を通つてゐる、ここで
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)