“宿墨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅくぼく50.0%
しゆくぼく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当るを幸い——主膳は机の上の硯(すずり)をとって、発止(はっし)と唐紙(からかみ)へ向って投げつけました。硯の中には宿墨(しゅくぼく)がまだ残っていた——唐紙と、畳に、淋漓(りんり)として墨痕(ぼっこん)が飛ぶ。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かう云ひながら宇津木(うつぎ)はゆつくり起きて、机に靠(もた)れたが、宿墨(しゆくぼく)に筆を浸(ひた)して、有り合せた美濃紙(みのがみ)二枚に、一字の書損(しよそん)もなく腹藁(ふくかう)の文章を書いた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)