“変化”のいろいろな読み方と例文
旧字:變化
読み方割合
へんげ70.2%
へんか17.7%
かわ3.5%
かわり2.1%
へんくわ1.4%
ヘンゲ1.4%
うつりかわり0.7%
おばけ0.7%
か0.7%
かは0.7%
メーキャップ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
変化(へんげ)の術ももとより知らぬ。途(みち)で妖怪(ようかい)に襲われれば、すぐに掴(つか)まってしまう。弱いというよりも、まるで自己防衛の本能がないのだ。
主人はこの話を非常(ひじょう)な興味(きょうみ)をもって聞いた。今後(こんご)花前の上になんらかの変化(へんか)をきたすこともやと思わないわけにはいかなかった。
箸 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「禅師さま、人間ほどわからぬものはございません。そのような阿闍利さまのお人がらが、にわかに変化(かわ)ってしまったのでございます。」
あじゃり (新字新仮名) / 室生犀星(著)
彼は眼を上げて塚を見上げた。二十年もの年月を経ておりながら、この自然物は昔とほとんど変化(かわり)がなかった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
所々に少許(すこし)の磧礫(さいれき)を存するを以て、成(な)るべく磧上を進(すす)むの方針を取(と)る、忽ちにして水中忽ちにして磧上、其変化(へんくわ)幾回なるを知(し)らず、足水に入る毎(ごと)に冷気肌(はだ)を衝(つい)て悚然たり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
だから、一切獣の子孫・獣の変化(ヘンゲ)との恋愛譚は、皆人間の性欲関係からきり放して、考へねばなるまいと思ふ。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その変化(うつりかわり)には、まるで、別個のレヴェズが現われたのではないか——と思われたほどに鮮かなものがあった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
……変化(おばけ)でございますわね——ほんとうに。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
父親はそのとき不思議なほど何かに思い当って顔色を変化(か)えた。その筈である。母親が真青になっていたから——。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
二年にもあまる永い病気がすこしよくなりかけ、ある生ぬるい晩を歩きにでると世の中がすつかり変化(かは)つてしまつたやうに感じる。
こうなってみると、この覆面の姿も、断じてお花さん狐の変化(メーキャップ)の一つではない。深夜に餌食(えじき)をあさる鬼の一種には相違ない。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)