“垂穂”の読み方と例文
読み方割合
たりほ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安煙草(やすたばこ)の匂(におい)のかわりに、稲の甘い香(か)が耳まで包む。日を一杯に吸って、目の前の稲は、とろとろと、垂穂(たりほ)で居眠りをするらしい。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
而(そう)して此頃では、むッといきれの立つ堆肥(たいひ)の小山や、肥溜(こえだめ)一ぱいに堆(うずたか)く膨(ふく)れ上る青黒い下肥を見ると、彼は其処に千町田(ちまちだ)の垂穂(たりほ)を眺むる心地して、快然と豊かな気もちになるのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)