“住(と)” の例文
この時母上通りかゝり給へり。この遊のさまを見て立ち住(と)まり、指組みあはせて宣(のたま)ふやう。汝等はまことの天使なり。
口上は狼狽(ろうばい)して走り寄りぬ。見物はその為損(しそん)じをどっと囃(はや)しぬ。太夫は受け住(と)めたる扇を手にしたるまま、その瞳(ひとみ)をなお外の方に凝らしつつ、つかつかと土間に下りたり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おい、車夫(くるまや)!」とにわかに呼び住(と)めたり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)