“乾(か)” の例文
その小径を横ぎつて、水の乾(か)れた小流(さながれ)が走つてゐる。その水上に架する小さい橋には、牛に騎した牧童が牧笛を吹きながら、通り過ぎてゐる。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
私が来たので、この冬は賑やかだ——と喜んで、まめまめしく世話をしてくれた。膳の上は、定まって、薄い味噌汁に古漬か、でなければ、乾(か)らびて塩っぱい煮豆一と皿。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
病状は順調な経過を辿(たど)り、一週間後には熱も漸(ようや)く下って行ったが、それでもこの病気は、体じゅうの紅いぶつぶつが乾(か)せて、瘡蓋(かさぶた)が落ちるようになり、全身が一と皮剥(む)けてから全快するので
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
雷峰塔倒れ、西湖水乾(か)れ、江潮起(た)たず、白蛇世に出(い)ず
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その小径を横ぎって、水の乾(か)れた小流(さながれ)が走っている。その水上に架する小さい橋には、牛に騎した牧童が牧笛を吹きながら、通り過ぎている。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)