“三馬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんば91.3%
さんま8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緑雨の最後の死亡自家広告は三馬(さんば)や一九(いっく)やその他の江戸作者の死生を茶にした辞世と共通する江戸ッ子作者特有のシャレであって
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
三馬(さんば)の浮世風呂(うきよぶろ)を讀(よ)むうちに、だしぬけに目白(めじろ)の方(はう)から、釣鐘(つりがね)が鳴(な)つて來(き)たやうに氣(き)がついた。湯屋(ゆや)の聞(き)いたのは(岡湯(をかゆ))なのである。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
この間おさんの三馬(さんま)を偸(ぬす)んでこの返報をしてやってから、やっと胸の痞(つかえ)が下りた。吾輩が最後につまみ出されようとしたときに、この家(うち)の主人が騒々しい何だといいながら出て来た。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
毘沙門(びしゃもん)の提灯(ちょうちん)は年内に張りかえぬつもりか、色が褪(さ)めて暗いなかで揺れている。門前の屋台で職人が手拭(てぬぐい)を半襷(はんだすき)にとって、しきりに寿司(すし)を握っている。露店の三馬(さんま)は光るほどに色が寒い。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)