“鐚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びた98.1%
わるび1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……そもそもの初日から僕は、せっかく考えていた勤労生活とか葡萄畑とかいうことは、鐚(びた)一文の値打もないことを了解したのだ。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
競争に負けたジャップには鐚(びた)一文だって有りゃしないんだろう。——テーブルに向って腰かけたメリケン兵の眼には彼への軽蔑があった。
氷河 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
彼女は鐚(わるび)れた様子もなく、ジッと眼をつぶっていた。花びらが落ちたような小さなふっくらとした朱唇(しゅしん)が、ビクビクと痙攣(けいれん)した。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)