“辭(や)” の例文
新字:辞
「辭(や)めてもえゝのんや」と繰返していふ。たしか、以前(まへ)にも二三囘、彼は斯うした事から「辭(や)める」と騷ぎ出し、職員全部にそれをふれて𢌞つたが、結局辭めなかつた。
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
晝休に、食事を濟ませてから暫く職員室にゐると、廊下で何か生徒等が騷ぎ始めたと思つたら、やがて扉があいて、去年の春結婚のために辭(や)めた音樂の教師が、赤ん坊を抱いてはひつて來た。
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)