“躱(さ)” の例文
又人々の我を遇すること極めて冷なるが爲めに、身を室隅に躱(さ)けたるとき、心にはむかしサンタがもろ手さし伸べて、我を棄てゝ去らんよりは寧ろ我を殺せと叫びしことをおもひぬ。
その、張り切った気合を受けて、弾き返した瞬間、小太郎は、柳の木蔭へ、躱(さ)けていた。何う斬って、何う引いたか——月丸は、刀を元の如く下段につけて、静まり返っていた。小太郎は
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
富士春は、大仰に、そして、媚(なま)めかしく、身体を躱(さ)けて
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)