“貫(さ)” の例文
「自身の涙を玉に貫(さ)そうと言いました伊勢(いせ)もあなたがたと同じような気持ちだったのでしょうね」
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そう言い、孔の一つびとつに針金を貫(さ)しながら、器用な手つきで古い埃をほじくり出した。丹塗(にぬ)りの笛の胴にはいってから密着(くっつ)いたのか、滑らかな手擦れでみがかれた光沢があった。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)