“負(ぶ)” の例文
「さあ、しっかりと私(わたし)の脊中(せなか)にお負(ぶ)さりなさい。」と、天使(てんし)はいいました。少年(しょうねん)は、天使(てんし)の白(しろ)い脊中(せなか)にしっかりと抱(だ)きつきました。
町の天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
気が附くと、お向ひの家の奥さんらしい方が、いつも坊ちやんとお遊びになる小さい女のお子さんをおん負(ぶ)なすつて、門の内に立つてお出でになつた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
宜(え)いたって大(えか)くなっていやらしく成ったもんだから、間ア悪がって……早く負(ぶ)っされよ、少(ちい)さえうちは大概(ていげえ)私(わし)が負(おぶ)ったんだ、情夫(おとこ)が居るもんだから見えして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お負(ぶ)いばんてんの背をのぞくと、女の子らしい、何も知らずに眠っている。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海老茶だ、あ、すかんぽだ、あ、お襁褓(しめ)だ。あ、お負(ぶ)っている。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)