“蘆(ろ)” の例文
それは去年の秋の蘆(ろ)工学士の事件から私は足立駅長に少からぬ信用を得て、時々夜など社宅に呼ばれることがある、ほかの同輩はそれを非常に嫌に思うている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
翌日私の下宿に配達して行った新聞の「花嫁花婿」という欄に、工学士蘆(ろ)鉦次郎(しょうじろう)の写真と、高谷千代子の写真とが掲載されて、六号活字の説明にこんなことが書いてあった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
その夜駅長は茶を啜(すす)りながら、この間プラットホームで蘆(ろ)工学士を突き倒した小林浩平の身の上話をしてくれた、私がただ学問とか栄誉とかいうはかないうつし世の虚栄を慕うて、現実の身を愧(は)じ
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)