“蔭言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かげごと88.9%
かげこと11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
始終蔭言(かげごと)ばかり言っていた女房(かみさん)達、耐(たま)りかねて、ちと滝太郎を窘(たし)なめるようにと、夜(よ)に入(い)ってから帰る母親に告げた事がある。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その人は非常の飲酒家(さけのみ)でヒマラヤ山中の土民の中でも余程悪い博徒といったような男で、常に私に対して蔭言(かげごと)をいい、あれは英国の官吏である
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「仲平(ちゅうへい)さんはえらくなりなさるだろう」という評判と同時に、「仲平さんは不男(ぶおとこ)だ」という蔭言(かげこと)が、清武(きよたけ)一郷(ごう)に伝えられている。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
痘痕(あばた)があって、片目で、背の低い男ぶりを見ては、「仲平さんは不男(ぶおとこ)だ」と蔭言(かげこと)を言わずにはおかぬからである。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)