“蓆囲”の読み方と例文
読み方割合
むしろがこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は肩を並べながら、ゆつくり其処まで歩いて行つた。しかし蓆囲(むしろがこ)ひの内には、唯鶏の匂のする、朧(おぼろ)げな光と影ばかりがあつた。
秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
型の通りな鯨幕が一文字に張ってある側(わき)には、小屋主(こやぬし)の楽屋らしい蓆囲(むしろがこ)いが見え、その前には一本の棒杭を打って、新木の尺板に墨黒々と
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小学時代に、夏が来ると南磧(みなみがわら)に納涼場が開かれて、河原の砂原に葦簾張(よしずば)りの氷店や売店が並び、また蓆囲(むしろがこ)いの見世物小屋がその間に高くそびえていた。
涼味数題 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)