“翔(た)” の例文
そこでその國から飛び翔(た)つておいでになつて、河内の志幾(しき)にお留まりなさいました。そこで其處に御墓を作つて、お鎭まり遊ばされました。
山風颯(さっ)とおろして、かの白き鳥また翔(た)ちおりつ。黒き盥のうちに乗りて羽(は)づくろいして静まりぬ。
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夜深うして劫(こう)を行ふ彼何の情ぞ 黒闇々中刀に声あり 圏套(けんとう)姦婦の計を逃れ難し 拘囚(こうしゆう)未だ侠夫の名を損ぜず 対牛(たいぎゆう)楼上無状を嗟(さ)す 司馬(しば)浜前(はままえ)に不平を洩らす 豈翔(た)だ路傍狗鼠(くそ)を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
山風(やまかぜ)颯(さつ)とおろして、彼(か)の白き鳥また翔(た)ちおりつ。黒き盥(たらい)のふちに乗りて羽(は)づくろひして静まりぬ。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)