“痔(ぢ)” の例文
「たつた一つ、肛門(こうもん)に油を塗つてあつた。ほんの少しであつたが、これは痔(ぢ)などを患つてる人によくある事だから、あまり氣にも止めなかつたが——」
が、暫らく歩いてゐるうちに痔(ぢ)の痛みを感じ出した。それは僕には坐浴より外に瘉(いや)すことの出来ない痛みだつた。
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
北海道の夕張(ゆうばり)炭坑に、弥生寮(やよいりょう)という炭坑夫の合宿がある。ある日、寮生の一人で坑内雑夫をしている順吉というのが、痔(ぢ)の手術をするために炭坑病院に入院した。
夕張の宿 (新字新仮名) / 小山清(著)