“混(ご)” の例文
あすこは狭い通りに混(ご)み混(ご)みといつも人が雑踏しているところですが、今店へ入ろうとした途端、呀(あ)っ! と思わず叫びを挙げました。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
兩國橋の人混(ご)みの中で、これだけのことをやり遂げるのは並々ならぬ膽力(たんりよく)と手並と、もう一つ、追はれる者の死物狂ひの氣持でもなければ出來ないことです。
鎧(よろい)の渡舟(わたし)から茅場町(かやばちょう)まで一息に急いで、それから先の縁日の人混(ご)みに交じると、初めて足を緩めました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
という声に振り返ると、長屋の由(よし)公がお袋(ふくろ)に手をひっぱられて横丁の人混(ご)みに消えるところだった。その母親の白い顔が笑って、何かそそくさと挨拶をしたようだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と、人混(ご)みへ目を迷わすと
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)