“涵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひた89.2%
うるお2.7%
たゝ2.7%
つか2.7%
みた2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仲間の抜荷買連中と共に逸早(いちはや)く旅支度をして豊後国、日田(ひた)の天領に入込み、人の余り知らない山奥の川底(かわそこ)という温泉に涵(ひた)っていた。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
真っすぐな白く削られた間柱(まばしら)や新しく鉋(かんな)をかけられた扉や窓框(まどわく)は、特に朝、木材が露に涵(うるお)っているときには、清潔で風通しが良さそうな外観をあたえ
邦家の事曷(いづく)んぞ長舌弁士のみ能く知るところならんや、別に満腔の悲慨を涵(たゝ)へて、生死悟明の淵に一生を憂ふるものなからずとせんや。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
水に涵(つか)つた桃林を、人は雨外套(レインコート)の襟をたてて足ばやに、暗いはうへ消えていつた。
雪 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
「あの空を涵(みた)してゆく影は地球のどの辺の影になるかしら。あすこの雲へゆかないかぎり今日ももう日は見られない」
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)