“擘(さ)” の例文
人は上下に擘(さ)かれ貧富に隔てられた。呪(のろ)いを以て語られる資本制度は、その帰結であった。事実が示す如く、工藝美の衰頽(すいたい)と資本制度の勃興(ぼっこう)とは平行する。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
果たして、ぐわあん! と谷間の擘(さ)けるような音が渓流の向う側からとどろいた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)