“握(て)” の例文
よく物を言ふ眼が間断(ひま)なく働いて、解(ほど)けば握(て)に余る程の髪は漆黒(くろ)い。天賦(うまれつき)か職業柄か、時には二十八といふ齢に似合はぬ若々しい挙動(そぶり)も見せる。一つには未(ま)だ子を有たぬ為でもあらう。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)