“捜(さ)” の例文
旧字:搜
置き失(な)くした験温器を捜(さ)がしていた、次の間の小夜子は、長火鉢の二番目の抽出(ひきだし)を二寸ほど抜いたまま、はたりと引く手を留めた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
捜(さ)がしているからその人を貰(もら)いたいと思うが一応御両親にもその人をお目にかけて御許しを受けたいについてどうぞ父上様と母上様とで御出京を願いたい
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「しかし」と云いながら、隠袋(かくし)の中を捜(さ)ぐって、太い巻煙草(まきたばこ)を一本取り出した。煙草の煙は大抵のものを紛(まぎ)らす。いわんやこれは金の吸口の着いた埃及産(エジプトさん)である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どなたか心当りはないんですか。一(はじめ)さんが貰うときまれば本気に捜(さ)がしますよ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幸(さいわい)一度挨拶(あいさつ)に来て勝手は知ってるから、捜(さ)がしてあるく面倒はない。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)