“悩(や)” の例文
旧字:惱
思うように動かないのを気に悩(や)んで、神経衰弱から、次第に現在の病状に進んで来たのであろう、何れにしても
出戻りとかいう名を冠(き)せられることが、恐ろしかったのである。病気になった始めから、ただその一事をどのくらい気に悩(や)んでいるかを知っている浩は、よけい心配した。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
彼はそう、併し、独語(ひとりごと)のように云いながら、階上(うえ)へ行って了うのであったが、それはおそらく、解剖のときに、自分の手が思うように動かないことを気に悩(や)んでいたのに相違ない。