“巨寺”の読み方と例文
読み方割合
おおでら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これには弱ったんだ、清全寺ッて言う巨寺(おおでら)の秘仏だっさ。去年の夏頃開帳があって、これを何だ、本堂の真中(まんなか)へ持出して大変な騒ぎを遣るんだ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
巨寺(おおでら)の壁に見るような、雨漏(あまもり)の痕(あと)の画像(えすがた)は、煤(すす)色の壁に吹きさらされた、袖のひだが、浮出たごとく、浸附(しみつ)いて、どうやら饅頭(まんじゅう)の形した笠を被(かぶ)っているらしい。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
高い処に照々(きらきら)して間数(まかず)十ばかりもござりますのを、牛車(うしぐるま)に積んで来て、背後(うしろ)に大(おおき)な森をひかえて、黒塗(くろぬり)の門も立木の奥深う、巨寺(おおでら)のようにお建てなされて、東京の御修業さきから
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)