“嚇(か)” の例文
呼ばれたものは表情のない削(そ)げた頬(ほお)をこちらに向けた。その手ごたえのない様子に彼女は嚇(か)ッとするのだ。うすべりの耳をたたきつけて喚いた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
嚇(か)ッとして一歩前に乗出しながら、一つの剣をつかんだ、師父ブラウンもまた一歩前へ乗出して争いをとめようとした。
と杢之進(もくのしん)、とにかく割って入ったが、百助(ももすけ)は嚇(か)ッとなって、久米一の顔を睨み上げた。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)