“噦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃく12.5%
しゃくり12.5%
しゃっ12.5%
しゃっく12.5%
しやく12.5%
しやっく12.5%
しやつく12.5%
じやく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お秋とお花とがびっくりしたように黙って泣き顔を視詰(みつ)めているので、少しきまりが悪くなって応接間からテラスへ逃げて来て、まだしくしくと噦(しゃく)り上げながら
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
予が学び知るところまた自ら経験せるところを以てすれば、屁とか噦(しゃくり)とかいうものはこれを恣(ほしいま)まにすれば所を嫌わず続出し、これを忍べば習い性となって決して暴(にわ)かに出て来るものでない。
こごんで竹の皮包みをまるめだしたが、そのときぎくッと噦(しゃっ)くりがとびだしてしまった。あッと思って意気ンばった。すると、噦くりはまたぎくンとつきあげて来た。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
返事も出来ない程苦しいらしく、尚も四つん這いのまま首だけを擡(もた)げ、しょんぼりして噦(しゃっく)りしていた。
小さな部屋 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
千登世は兩手を彼の肩にかけたまゝ、亂れ髮に蔽(おほ)はれた蒼白い瓜實顏(うりざねがほ)を胸のあたりに押當てて、噦(しやく)りあげた。「ほんたうに苦勞させるわね。すまない……」
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
返事も出来ないほど苦しいらしく、尚も四這ひのまま首だけを擡げ、しよんぼりして噦(しやっく)りしてゐた。
小さな部屋 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
渋面つくつて「あいたたたたたた」と腰骨を押へてゐたが、「ああッ」彼はひとつ大袈裟な噦(しやつく)りを洩らしてから手足をぶる/\痙攣させて、断末魔の苦悶の形相をあらはしはじめた。
此處まで語つて、母はあとを言ふことが出來ないで、泣き噦(じやく)りになつた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)