“噛(は)” の例文
御者は縦横に鞭を揮(ふる)いて、激しく手綱を掻(か)い繰れば、馬背の流汗滂沱(ぼうだ)として掬(きく)すべく、轡頭(くつわづら)に噛(は)み出(い)だしたる白泡(しろあわ)は木綿(きわた)の一袋もありぬべし。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
またかと、うるそう聞(きこ)し召すやも知れませぬが、御先祖のことは、念仏申すよう、明けても暮れても、飯を噛(は)むまも、お忘れあってはなりませぬ。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)