“哺(はぐ)” の例文
愛は私の個性を哺(はぐ)くむために外界から奪い取って来る。けれどもその為めに外界は寸毫(すんごう)も失われることがない。例えば私は愛によってカナリヤを私の衷(うち)に奪い取る。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
その余習のまだ失せない時代に哺(はぐ)くまれたわたしなどは、“かべす”などという言葉を聞くと、一種の卑しいような、惨(みじ)めったいような、いやな感情を誘い出されたものであったが
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)