“吹溜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふきだま55.6%
ふきたま22.2%
ふきだまり11.1%
ふきた11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凍りついた引戸を無理にあけると、廊下のコンクリートの路面から二尺(しゃく)位も積み上った吹溜(ふきだま)りの雪が、ぼろぼろとコンクリートの上へこぼれ落ちて来るのであった。
雪雑記 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
座中は目で探って、やっと一人の膝、誰かの胸、別のまた頬(ほお)のあたり、片袖(かたそで)などが、風で吹溜(ふきたま)ったように、断々(きれぎれ)に仄(ほのか)に見える。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
門から玄関につづく並木道に長い吹溜(ふきだまり)が出来て、それがもう誰の頭よりも高くなったのを、如何にも楽しみらしく見守るのであった。
すらりと飯櫃形(いびつなり)の猿ヶ馬場(ばんば)に、吹溜(ふきた)まった落葉を敷いて、閑々と静まりかえった、埋(うも)れ井戸には桔梗(ききょう)が咲き、薄(すすき)に女郎花(おみなえし)が交ったは、薄彩色(うすさいしき)の褥(しとね)のようで、上座(かみくら)に猿丸太夫、眷属(けんぞく)ずらりと居流れ
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)