“匂袋”の読み方と例文
読み方割合
においぶくろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ、分った! 匂袋(においぶくろ)だ」、と図星を言った積(つもり)でいうと、雪江さんは吃驚(びっくり)して、「まあ、可厭(いや)だ! 匂袋(においぶくろ)だなんぞッて……其様(そん)な物は編物にゃなくッてよ。」匂袋(においぶくろ)でもないとすると
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
煉香、匂袋(においぶくろ)と試した。すると最後に取りあげたのは、つい、この四五日前、芝神明(しんめい)のセムシ喜左衛門の店で売りだした法朗西(ふらんす)渡りのオーデコロンをもとにして作った『菊香水』という匂水。
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
どの船からという事もなく幽暗なる半月(はんげつ)の光に漂い聞ゆる男女が私語(ささやき)の声は、折々向河岸(むこうがし)なる椎(しい)の木屋敷の塀外(へいそと)から幽(かす)かに夜駕籠(よかご)の掛声を吹送って来る川風に得もいわれぬ匂袋(においぶくろ)の香(か)を伴わせ
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)