“其為”の読み方と例文
旧字:其爲
読み方割合
そのため100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何(なに)、遠慮(ゑんりよ)をしねえで浴(あ)びるほどやんなせえ、生命(いのち)が危(あやふ)くなりや、薬(くすり)を遣(や)らあ、其為(そのため)に私(わし)がついてるんだぜ、喃(なあ)姉(ねえ)さん。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
今日(けふ)はわざ/\其為(そのため)に来(き)たのだから、否(いや)でも応でも父(ちゝ)に逢はなければならない。相変らず、内(ない)玄関の方から廻つて座敷へ来(く)ると、珍(めづ)らしく兄(あに)の誠吾が胡坐(あぐら)をかいて、酒(さけ)を呑んでゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)態々(わざわざ)其為(そのため)にしつらえた「赤い部屋」の、緋色(ひいろ)の天鵞絨(びろうど)で張った深い肘掛椅子に凭(もた)れ込んで、今晩の話手が何事か怪異な物語を話し出すのを
赤い部屋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)