“兜虫”の読み方と例文
読み方割合
かぶとむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ、あの兜虫(かぶとむし)のような奴さ。東京でも子供がかなぶんぶんと云って、掴(つか)まえておもちゃにするのだ。あいつが来るのだね
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
中橋氏は不足さうに独語(ひとりごと)を言つた。そして自分が間違つて文部にでも入つたら、乾分(こぶん)の山岡順太郎氏などは、あの兜虫(かぶとむし)のやうな顔をしかめて、屹度呟(ぼや)き出すに相違ないと思つた。
まっかな幽霊の大撥条(おおばね)はもうこわれている。今や人はすべてそれを知っている。今はだれもその張子(はりこ)を恐れない。小鳥はその案山子(かかし)になれ、兜虫(かぶとむし)はその上にとまり、市民はそれを笑っている。