“乞兒”の読み方と例文
新字:乞児
読み方割合
かたゐ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
セプチミウス・セヱルス帝の凱旋門に登る磴(いしだん)の上には、大外套被りて臥したる乞兒(かたゐ)二三人あり。古(いにしへ)の神殿のなごりなる高き石柱は、長き影を地上に印せり。
例の石級の下に老いたる盲(めくら)の乞兒(かたゐ)ありて、往きかふ人の「バヨツコ」(我二錢許(ばかり)に當る銅貨)一つ投げ入れむを願ひて、薄葉鐵(トルヲ)の小筒をさら/\と鳴らし居たり。
乞兒(かたゐ)は人に小銅貨をねだり、麪包(パン)をば買はで氷水を飮めり。二つに割りたる大西瓜の肉赤く核(さね)黒きは、いづれの店にもありき。これをおもへば唾(つ)湧(わ)きて堪へがたし。